アルツハイマー型認知症の父が、自分の会社の株式を売る契約ができたとは思えません(愛知県Uさん)
~弁護士北村明美(愛知・名古屋)の企業・相続ブログ~
(愛知県刈谷市在住M.Uさんより)
Q.父は商売をやっていて、父がおこした会社は、今も順調に儲けを出しています。
父が死亡して、兄が社長となりました。
その会社の株式は、父が70%持っていたはずですが、その株式を、亡くなる半年前に会社に売ったと長男は言うのです。
でも、父は、亡くなる1年半前にはアルツハイマー型認知症と診断されており、亡くなる半年前に、自分の大事な株式を会社に売るという契約ができたとは思えません。
なんとかならないでしょうか。
A.お父さんがアルツハイマー型認知症になって、契約する能力(事理弁識能力ともいいます)がないと証明できる場合は、自社株の株式の売買契約自体を無効とすることができます。
すぐに、アルツハイマー型認知症と診断してくれた病院でカルテをもらって下さい。
同じようなケースで、長谷川式スケール(認知症かどうかの簡単なテスト)が初め10点で、間もなく6点になり、さらに4点になっていき、子供の顔を見ても子供という認識ができなくなった方のケースでは、株式の売買自体、無効とすることができました。
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後妻側と前妻の子
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ブック「女の遺産相続」(NTT出版)著者:弁護士北村明美