C型肝炎訴訟 予防接種でC型肝炎になった人は、給付金がもらえないのはなぜですか(岐阜県Sさん)
2016年10月17日 カテゴリー:C型肝炎給付金請求訴訟
~弁護士 北村明美のC型肝炎コラム~
(岐阜県岐阜市在住K.Sさんより)
Q.予防接種でB型肝炎がうつった人は、B型肝炎特別措置法で給付金がもらえるのですが、予防接種でC型肝炎にうつった人は、給付金がもらえないのはなぜですか。
A.現在、法律ができて給付金がもらえるようになっているのは、
(a)予防接種でB型肝炎がうつった方、あるいは、その方から母子感染(父子感染)した方。
(b)フィブリノゲン製剤、クリスマシン、PPSBなどの、第Ⅸ因子製剤を止血剤などとして投与され、C型肝炎になった方
だけです。
輸血でB型肝炎やC型肝炎になった方は、救済されていません。
予防接種でC型肝炎にうつった方も、救済の対象になっていません。
その理由は、B型肝炎が、うつりやすいのに比較して、C型肝炎はうつりにくいからだといわれています。
しかし、全くうつらないわけではありません。
うつる確率がB型肝炎より低いだけの話です。
ある医師は、ツベルクリン注射ではうつりにくいかもしれないが、種痘の場合は、同じメスで何十人も種痘を接種したので、C型肝炎はうつるのではないかと言っています。
①輸血をしていない
②予防接種しか原因は考えられない
③C型肝炎ウイルスがまだ体内に残っている方
は、ぜひ、国を相手に裁判を起こすことを検討してみませんか。