1億7000万円 相続税の脱税容疑で名古屋地検に告発される
2017年03月29日 カテゴリー:遺産相続
~弁護士北村明美(愛知・名古屋)の企業・相続ブログ~
父親から相続した遺産のうち、5億円を隠し、相続税約1億7000万円を免れたとして、告発された。
父親は2011年12月、87才で死亡し、長女(63才)が土地などを含めて約7億円を相続した。
このうち、隠せない不動産の約2億円は申告したが、現金、預金、無記名の債権等を自宅に保管し、申告しなかった。
国税局の強制調査(査察)で、意図的に申告から除外したと判断されたとの事。
(引用:中日新聞 朝刊 2017年3月29日)
相続税は、国税局からみると、調査しやすい税金です。
告発されると起訴されて、有罪になることは間違いがないと思います。
そうすると、500万円以下の罰金又は5年以下の懲役若しくはその両方が科されますので、脱税はご法度です!
節税はOKなので、計画的に節税しましょう!
なお、どうしてお父さんがそれほどお金を持っていたか興味深いですが、新聞によると、愛知県一宮市は、繊維業界が盛んだったとのことで、お父さんは昭和40年頃まで織物業を営んでいました。
早く見切りをつけて廃業したが、昭和50~60年、平成の高金利等を活かして手持ちの資産を運用し、財産を築いたと書いてあります。
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骨肉の相続争いを、数多く経験してきました。
弁護士を31年やってきてわかったことは、
「相続人が2人以上いれば、相続争いの可能性がある!」
ということです。
兄弟姉妹は、互いにライバルだ。
後妻側と前妻の子
本妻側と愛人の子は、必ず争いになる。
最近は後妻業どころか、32歳年下の男が78歳の資産家の女性を狙って、婚姻届を出させている事件も、手がけている。
遺言は全ての特効薬ではない。遺留分があるからだ。
「登記のために必要だから」と言われて、署名押印した書類を悪用されて、
1円ももらえなくなったという相談もある。
相続争いになりそうになったら、すぐに一度相談に来てほしい。
早ければ早いほど、良い対策を立てることができます。
ブック「女の遺産相続」(NTT出版)著者:弁護士北村明美