マンション高層階、増税 「富裕層の節税」にけん制
2016年10月26日 カテゴリー:コラム, 企業問題, 遺産相続
~弁護士北村明美(名古屋)の企業・相続コラム~
今、TBSで「砂の塔~知りすぎた隣人」という、タワーマンションを舞台にしたドラマをやっていますね。
政府・与党は、20階建て以上の高層マンションについて、高層階の固定資産税と相続税を引き上げる方針だ。
2018年以降に引き渡す新築物件が対象となる。
一方で、低層階の税負担を軽くする。
現状は、階層による差はなく、同じ面積なら最上階と1階が同じ評価額となり、固定資産税や相続税も原則同額になっている。
高層階の部屋は、取引価格が高いわりに税金が安く、富裕層の間では節税策として購入する動きが広がっていた。
総務省が検討している新しい課税評価額の仕組みは、高層マンションの中間の階は、現行制度と同じ評価額にする一方、中間階よりも高層の階では段階的に引き上げ、低層の階では段階的に引き下げる。
2015年に相続税が引き上げられて、高層マンション節税の人気が高まったことから、今回対策に乗り出すことにした。
【50階建てマンションの場合(階層・金額はイメージ)】
今の制度 | 課税評価額 | 新しい制度 | |
50階 | 5000万円 | ↑(増税) | 5500万円 |
25階 | 5000万円 | →(変わらず) | 5000万円 |
1階 | 5000万円 | ↓(減税) | 4500万円 |
(注)2018年以降に引き渡す新築物件が対象。
引用:日本経済新聞 2016年10月25日
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ブック「女の遺産相続」(NTT出版)著者:弁護士北村明美